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きごさい第13号 特集 新しい加藤楸邨

季語と歳時記 投稿日:2021年3月27日 作成者: dvx223272021年3月27日

 購読を希望される方は、右サイドのお問い合せからお申し込みください。一冊1500円(送料込み)になります。きごさいの正会員には4月10日までにはお届けいたします。

楸邨のたどりついた表現–村松二本
死後まで推敲した楸邨–藤 英樹
楸邨二百句–藤原智子
対談 楸邨/大岡信① 原点の旅-隠岐–構成・解説 西川遊歩

連載 末期的大衆社会をどう乗り越えるか②
末期的分極化社会と俳句–長谷川公一

HAIKU+
私たちの「俳句」観を探る–青木亮人

きごさい十
キッスとハグと–小貫大輔

植物季語の科学的見解 六–藤吉正明
南相馬に山桜植樹–宮本みさ子

第10回「きごさい全国小中学生俳句大会」講評会開催

季語と歳時記 投稿日:2021年3月14日 作成者: dvx223272021年3月19日

第10回「きごさい全国小中学生俳句大会」は、例年、リアルで行われる表彰式を、2021年3月13日(土)の午後2時から、リモート(ズーム)による講評会として開催をした。
小山正見大会実行委員長から、「参加者の数が史上最高であった」ことなどの報告の後、開会が宣言された。きごさいの長谷川櫂代表の進行で、選者の小山正見日本学校俳句研究会代表、俳人の高田正子さん、長谷川代表の順で、自ら選んだ特選句についての評価や感想が次々述べられていった。
今年の「大賞」句  
こおろぎは風に ♪ をつけている  田中保希 江東区立東陽中学校1年
長谷川代表が「どのようにこの句ができたのか? ♪と書いたところが素晴らしいが、最初から♪を入れようと考えたのか?」と田中君に質問すると、「僕の誕生日が秋なので、こおろぎのことを思い出しながら、句を作りました。音符は最初、漢字を書いたが、♪の方がいいかなと思って変えました」と喜びにあふれた表情で語った。
引き続き、日本学校俳句研究会の山本新先生と、きごさいを代表して飛岡光枝さんの講評が行われた。入室している入賞者の句はすべて取り上げられて、作者に句を作った気持ちなどを質問。・手袋をなくした右手ポケットに(三田村和音 小六)、・うろこ雲思い出せないあの漢字(岩淵凌我 小六)、・弟に光りを分けた花火かな(金子優希 小六)、・さようなら義務教育の暑い夏(田中菜々美)、・秋燕忌母の使っていた辞典(前薗輝 中1)・・・など複数の選者が選んだ句と来場している作者の句が、画面に映し出された。

俳人の高田正子さんは「コロナ禍というがまんの日々ではあるが、俳句は祈りでもあり、投句された句のレベルは前年と比べ充実していると感じた」と話された。小山正見、山本新両先生も「コロナの状況の中で、想像力を羽ばたかせた作品が多く、活性化を感じた」。一方、長谷川櫂代表は「レベルアップの半面、大人の真似らしき句も散見され、問題点として考えていきたい」と総括した。
会場に、鹿児島、岐阜などの俳句教育に熱心な先生が参加されていて、各地の先生方のコメントもたいへん新鮮であった。10年間、俳句大会を続けて来て、その間、『こども歳時記』の発刊などの収穫を得て来たが、次の10年は、さらに教育現場に近いところから「こども俳句」について一家言をもつ先生方の登場と活躍を期待している。
(記録:西川遊歩=きごさい副代表)

第10回きごさい全国小中学生俳句大会

季語と歳時記 投稿日:2021年3月7日 作成者: dvx223272021年3月15日


【大賞】
こおろぎは風に♪をつけている 江東区立東陽中学校 一年 田中保希

小山 正見  選
【特選】
夜回りの声近づいてまた離れ お茶の水女子大付属中学校 中3 菊地奏
海開き波がわたしに会いにくる 福島県南相馬市立原町第三小学校 小5 藤原優芽
ぶらんこに乗った私はもう鳥だ 名古屋市立山田中学校 中3 角田優宙
【入選】
秋燕忌母の使っていた辞典 江東区立東陽中学校 中1 前薗 輝
夏期講習四百人のペンの音 横浜市立岩井原中学校 中3 古川希実
うろこ雲思い出せないあの漢字 江東区立第二大島小学校 小6 岩渕凌我
天高しきれいさっぱり行事無し 大阪星光学院中学校 中1 松澤空弘
ふくろうの黒曜石に似た瞳 葛飾区立亀青小学校 小6 寺門美莉弥
凩の通り道だけ冬になる 江東区立枝川小学校 小4 山木茉空
折り鶴を集めて千羽終戦日 江東区立第二辰巳小学校 小5 式和義
秋晴れに深呼吸する月曜日 江東区立第二辰巳小学校 小5 武藤翠優
ピーマンははっぱにまけないみどり色 江東区立平久小学校 小2 浅野遥
友達と歩幅そろえる秋日和 江東区立豊洲北小学校 小6 中川遥陽
【佳作】
ちょっとだけ授業中断窓の虹 東京都江東区立深川第七中学校 中1 今井井結
じゃんけんで夏のたのしみ決めていく 甲府市立南西中学校 中3 小池真莉香
七夕のおねがいごとはローマ字で 土佐市立高岡第一小学校 小3 時久陽依
クワガタを猫と一緒にのぞきこむ 柳井市立柳井西中学校 中3 金井つぐみ
夏休みやるぞやるぞと最終日 お茶の水女子大付属中学校 中3 杉崎智世
ブレザーを脱いだり着たり冬隣り 狛江市立狛江第一中学校 中1 今屋友希
朴葉寿司離れて暮らす祖母の味 岐阜県加茂郡川辺町立川辺中学校 中1 新藤大知
きまんないようふくえらび七五三 江戸川区立北小岩小学校 小2 松本晃太
秋の日の走りはばとび風に乗る 江東区立越中島小学校 小4 國分まどか
日本がなみだをぬぐう終戦日 江東区立第一亀戸小学校 小4 沈婷軒
ほりましたぼくのうでよりほそいいも 高岡市立伏木小学校 小1 渡辺崇右
シャボン玉どこまでいけるか運だめし 千葉県我孫子市立新木小学校 小6 井上楽々
画用紙をはみ出すほどのいわし雲 中央区立月島第一小学校 小4 中西穂乃佳
春がきてやすみじかんはおにごっこ 土佐市立高岡第一小学校 小3 中平澪
ひまわりで気がつく母の誕生日 豊田市立逢妻中学校 中3 亀田遥名

高田 正子  選
【特選】
弟に光りを分けた花火かな 江東区立八名川小学校 小5 金子優希
学校に行けばいくほどさくらさく 千葉県我孫子市立新木小学校 小4 福井瑠菜
ひまわりが太陽の道作ってる 日野市立南平小学校 小6 小木曽沙彩
【入選】
あまがえるはねておどってぼくもとぶ 大田区立矢口小学校 小5 伊藤竜輝
皮のままがつんとかじるりんごかな 品川区立後地小学校 小4 畑中健成
坂道を登った人だけ秋の空 私立麗澤中学校 中3 奥村芽生
夏休み夕立のようにすぎていく 新宿区立新宿西戸山中学校 中1 木村旬
教室のわらい声聞く目高かな 江東区立越中島小学校 小4 高橋由良
どうしても雲に乗りたいカブトムシ 江東区立八名川小学校 小6 丸山璃緒
暗やみがうなり出す五時寒い冬 高岡市立伏木小学校 小4 川原優梨花
木にばけるつくつく法師どこだろう 糸島市立前原中学校 中3 原野風人
初ゆめはクラスみんなの笑う顔 千葉県我孫子市立新木小学校 小4 薬師寺桜冬
朝起きて痛く聞こえる蝉の声 柳井市立柳井西中学校 中2 川田泰司
【佳作】
秋燕忌母の使っていた辞典 江東区立東陽中学校 中1 前薗輝
夏期講習四百人のペンの音 横浜市立岩井原中学校 中3 古川希実
こおろぎは風に♪をつけている 江東区立東陽中学校 中1 田中保希
手袋をなくした右手ポケットに 江東区立第二亀戸小学校 小6 三田村和音
木枯らしと同じ音するリコーダー 川崎市立住吉小学校 小6 村田康真
姉の背が遠くなってく盆踊り 横浜市立岩井原中学校 中3 平山結衣
ビー玉に閉じ込められた夏の色 山手学院中学校 中3 金子結希
すきとおる素足見つけた夏の川 横浜市立岩井原中学校 中3 三宅優美
ゆげ上ぼるおこりんぼうのおでんなべ 江東区立第二辰巳小学校 小4 渡辺那由
卒業式最後のチャイム鳴りひびく 江東区立南陽小学校 小6 朝比奈知美
地面けりまっすぐ走る秋日和 江東区立豊洲北小学校 小6 横治ちよみ
目に入る汗もそのまま球を追う 高岡市立伏木小学校 小6 中山恵太
一生のこの瞬間の秋夕焼 八王子市立由井中学校 中2 志村鉄平
焼きいもをわって笑顔の仲なおり 福岡雙葉小学校 小6 安部可純
さざ波の向こう側から夏来る 練馬区立光が丘第一中学校 中3 友田絵梨

長谷川櫂  選
【特選】
こおろぎは風に♪をつけている 江東区立東陽中学校 中1 田中保希
手袋をなくした右手ポケットに 江東区立第二亀戸小学校 小6 三田村和音
まん月をわってうさぎとはんぶんこ 千葉県我孫子市立新木小学校 小3 井手来美
【入選】
弟に光りを分けた花火かな 江東区立八名川小学校 小5 金子優希
学校に行けばいくほどさくらさく 千葉県我孫子市立新木小学校 小4 福井瑠菜
手の中で生まれたばかり流れ星 江戸川区立南篠崎小学校 小4 堀川蒼空
この恋は期間限定ラムネ色 新宿区立新宿西戸山中学校 中1 岡本真奈
かき氷あっという間に水たまり 横浜市立岩井原中学校 中3 窪田彩七
さようなら義務教育の暑い夏 岐阜県加茂郡川辺町立川辺中学校 中3 田原菜々美
入学式出会いと別れを見守る木 江東区立深川小学校 小5 重藤日向
どんぐりがおふろにはいってつるつるだ 江東区立数矢小学校 小1 石田航太郎
飛行機が背骨を渡る鰯雲 東京都江東区立深川第七中学校 中3 永井晴香
穴あいた心の中に流れ星 八王子市立由井中学校 中2 内村柚月
【佳作】
木枯らしと同じ音するリコーダー 川崎市立住吉小学校 小6 村田康真
うろこ雲思い出せないあの漢字 江東区立第二大島小学校 小6 岩渕凌我
ちょっとだけ授業中断窓の虹 東京都江東区立深川第七中学校 中1 今井結
スニーカーかかとつぶして夏深む 仙台市立郡山中学校 中3 明日彩華
こたつには家ぞくの足がいっぱいだ 木更津市立請西小学校 小5 清水藍
きごがつきはいくができるひつじ雲 北区立西浮間小学校 小6 山中琉我
セミの命まるで青春七日間 横浜市立岩井原中学校 中3 塚根賢芯
背徳のアイスクリーム午前二時 横浜市立岩井原中学校 中3 松崎朱也花
暗闇は冬の入り口肝試し 江東区立南陽小学校 小5 牧野小春
しもがおりキラキラ光る通学路 江東区立有明小学校 小5 佐々木碧昊
雨の日の中庭子亀が歩いてる 高岡市立伏木小学校 小4 中大晟
いわし雲なんて小さな自分だろ 中央区立月島第一小学校 小4 中島祥
たいやきのひとみにほれてかっちゃった 中央区立月島第一小学校 小5 本間桜羽
英単語一つ覚えて小鳥くる 東京都江東区立深川第七中学校 中3 塩原幸
手の上でゆかいにおどるは焼芋だ 名古屋市立山田中学校 中3 小川湊

【研究会推薦】
こおろぎは風に♪をつけている 江東区立東陽中学校 中1 田中保希
うろこ雲思い出せないあの漢字 江東区立第二大島小学校 小6 岩渕凌我
スニーカーかかとつぶして夏深む 仙台市立郡山中学校 中3 明日彩華
秋燕忌母の使っていた辞典 江東区立東陽中学校 中1 前薗輝
姉の背が遠くなってく盆踊り 横浜市立岩井原中学校 中3 平山結衣
天高しきれいさっぱり行事無し 大阪星光学院中学校 中1 松澤空弘
じゃんけんで夏のたのしみ決めていく 甲府市立南西中学校 中3 小池真莉香
七夕のおねがいごとはローマ字で 土佐市立高岡第一小学校 小3 時久陽依
クワガタを猫と一緒にのぞきこむ 柳井市立柳井西中学校 中3 金井つぐみ
大根干す祖母の両手の温かさ お茶の水女子大付属中学校 中3 大橋馨子
なつやすみせのびしているおんどけい 葛飾区立新宿小学校 小2 中山たく海
冬が来た図書館の本かたくなる 品川区立後地小学校 小4 高山菜摘
石榴の実のどを過ぎても赤い味 山手学院中学校 中3 加藤渚
PK戦決めろ決めろとせみが鳴く 京都市立音羽中学校 中3 奥田玲音
コスモスはグーチョキパーで花がさく 江東区立数矢小学校 小3 望月隆ノ介
妹が口を結んだ七五三 江東区立第二亀戸小学校 小6 出口華音
おいコロナ最後の試合やらせてよ 高松市立桜町中学校 中3 川角侑生
青空を丸呑みしようと入道雲 鹿児島市立坂元中学校 中2 渋谷みう
サイダーがのどのおくでもさけんでる 土佐市立高岡第一小学校 小4 山平彩結
鰯雲見上げている人見ている子 東京都江東区立深川第七中学校 中3 阪本京

5/29(土)ズームできごさい+ 講師は森岡正博さん

季語と歳時記 投稿日:2021年2月28日 作成者: dvx223272021年2月28日

さまざまなジャンルから講師をお迎えして季節や文化に関わるお話をお聞きする「きごさい+」。
今回の講師は、東京に唯一残る手縫いの着物仕立て工房「尾張屋」の四代目 森岡正博さんです。
講演の後、句会もあります。(選者:森岡正博、長谷川櫂)
今回はコロナ禍の状況を踏まえ、Zoomを使ったオンライン講演となります。
Zoomは、パソコン、スマートフォン、タブレットを使用されていれば、比較的簡単に視聴できます。ただし事前に参加申し込みが必要です。詳細は下記の<申込み案内>をご覧ください。

演 題 : 日本女性の着物の役割
講 師 : 森岡 正博 (もりおか まさひろ)   
プロフィール :  昭和23年10月23日東京生まれ。青山学院大学経営学部経営学科卒。職業訓練指導員。国家検定一級和裁技能士。職業和裁技能検定一級和裁士。平成18年東京都優秀技能者(東京マイスター)知事賞受賞。着物仕立て工房「尾張屋」代表。

講師のひと言 : 着物文化には、日本人らしい考えが息づいています。例えば『モノを大切にする』ということ。
親から子へ、そして傷んで古くなれば布団や座布団に、布一枚の命を余すことなく永く使う。”心を砕いてものを作り、できた物の命を全うする” これこそ「和」の心意気で、日本の魅力でした。
今回は、着物の変遷、着物の文化、着物の現状を、絵図や写真とともに紹介し、着物を通じて日本文化の魅力をお伝えできたら、と願っております。

日 時: 2021年5月29日(土)13:30〜16:00(13:15~ Zoomに入場開始)
13:30~14:45 講演 
14:50~15:20 句会(選句発表)
15:20~16:00 長谷川櫂(きごさい代表)との対談、質疑応答      

<申込み案内>
1. 参加申し込み受付 5/19(水)まで: 右の こちらから をクリックして申込みフォームからお申込みください。自動確認メールが届きます。
2. 参加費:きごさい会員:1,000円  会員外:2,000円
振込先:ゆうちょ銀行 〇五九支店 当座 0059738 
エヌピーオーホウジンキゴトサイジキノカイ
5/19(水)までにご入金をお願いします。
3.ZoomのURL、句会案内、講演資料
申込みと入金された方に後日メールで配信します。かならずご確認ください。
4.句会:当期雑詠5句 前日投句です。 選者:森岡正博、長谷川櫂 
前日5/28日17時までに所定のフォームから投句。ただし句会の参加は自由です。

  今回はZoomを使ったオンライン講演会です。5/19(水)までに参加申し込みをして、後日メール配信するZoom入室URLなどの案内をご確認いただかないと、当日視聴できません。よろしくお願いいたします。

恋の俳句大賞(2020年後期)は盛武虹色さん

季語と歳時記 投稿日:2021年2月14日 作成者: dvx223272021年2月21日

 恋の俳句大賞(2020年後期)は盛武虹色さん(16)の次の句に決まりました。盛武さんにはクリストフル社の銀の写真たてを賞品としてお贈りします。

【大賞】
わたくしの全てが君になり桜      盛武虹色
【選評】「わたくしのすべてが君に」なるということは現実にはあり得ない。しかしそう思い込んでしまうのが恋。(村松二本)
【受賞者のコメント】自分の気持ちを大胆に表した句での受賞を嬉しく思います。これからも俳句を続けていきたいです。(盛武虹色)

☆ 村松二本選     
【特選】     
わたくしの全てが君になり桜      盛武虹色
あなたかもしれぬ狐火見失ふ      小鞠
カタコトの仏語で恋をして晩夏     澤田紫
蟷螂や束縛してもいいですか      茂る
結婚の報告西瓜ぶら下げて       澤田紫
【入選】     
百千鳥二人の恋を囃しけり       川辺酸模
一羽しかおらぬ白鳥君と見る      くにくに
ふるさとに待つ人のゐて冬紅葉     山田蹴人
春の恋一歩一歩がハ長調        粕谷経
カステラのやうな貴方と冬夕焼     城内幸江
初詣夫あるひとの遠会釈        中島紀生
銀山温泉の雪に蕩けて君といる     宮井いずみ
ダイヤモンドダストを二人寝転んで   小島寿々
今宮で見初めし君は残り福       辻雅宏
先輩の机見に行く冬休み        山田蹴人
鼻の先冷たき君にキスをする      森教安
好きな子の胸が気になる赤い羽根    山田蹴人
その人を愛せてゐるか古炬燵      山田蹴人
聖なる夜きれいな靴で逢ひにゆく    山田蹴人
振り向かぬひとだから好きポインセチア 澤田紫
うたかたの恋と知りつつ夏薊      馬岡裕子
大仏の目線のさきの花衣        倉森信吉
あなたとの距離は甘夏ふたつ分     岩崎淳也

☆趙栄順 選     
【特選】     
マスクならアイラブユーつて言えるのに のはら石英
【選評】マスクをしていれば君に勇気を出して恋の告白ができそうな気がする。コロナの時代でなくとも。
書くことは君のことだけ日記買ふ    中分明美
【選評】日記なら心の中にいる君に語ることができる。長い語らいはゆっくりと恋を育てる。
【入選】     
三月や恋と進路の交差点        矢作輝
春浅ききみの机へチョコレート     川辺酸模
彼の人の視線で選ぶ春ショール     粕谷経
マドンナも老いて孫連れ七五三     辻雅宏
たつた今別れてきたの雪払ふ      山田蹴人
十八の君とバイクに冬北斗       鹿沼湖
マフラーに顔をうづめて待つ返事    山田蹴人
文系が理系に恋す冬銀河        川守田京子
綺麗だね秋桜じゃなくて君のこと    加藤清美
夏期講習あなたの横が指定席      水野綾子
ダイヤモンドダストを二人寝転んで   小島寿々

☆長谷川櫂 選
【特選】     
妹と言はれて泣いた日の香水      高岡幸子
【選評】女としてみてもらえないのが悲しい。おもしろい恋の局面を描く。
【入選】     
夕立後テニスコートに映る君      粕谷経
ダイヤモンドダストを二人寝転んで   小島寿々
あなたとの距離は甘夏ふたつ分     岩崎淳也

1月 きごさい+(講座と句会)報告

季語と歳時記 投稿日:2021年2月7日 作成者: dvx223272021年2月7日

1月30日(土) 第21回「きごさい+」がズームで開催されました。
講師は総合地球環境学研究所所長の安成哲三先生。日本の豊かな四季や風土の多様性は、世界でも類を見ない地理的条件下にあったから。日本列島の気候と風土、文化を地球全体から俯瞰的に見たお話に魅了されました。

俳句とアジアモンスーン気候、そして日本の風土
安成哲三(大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 総合地球環境学研究所 所長)

多様で豊かな日本列島の自然
 日本列島は、米国カリフォルニア州よりも狭い面積ながら、北は北海道から南は琉球列島まで、気候的には亜寒帯・温帯:亜熱帯をカバーし、生物相(生態系)も海岸から高山帯を含む地形要因もあり、非常に多様である。とくにユーラシア大陸の東岸に位置し、アジアモンスーン気候下にあるため、夏冬の季節変化も大きい。大陸から離れた列島であり、黒潮・対馬暖流と親潮に囲まれた地理的条件は、列島内の気候や生物相の地域的分布を、アジアモンスーンの影響下にあるアジアの他の地域には見られない、豊かさと多様さ、そして複雑さがある。

夏も冬もアジアモンスーン
 アジアモンスーンは、ユーラシア大陸の東部から南部にかけての広大な地域で卓越する季節風である。夏はインド洋から大陸に向けて湿った風が吹きつけ、インド亜大陸から東南アジア、そして中国を含む東アジアに雨季をもたらす。亜熱帯の緯度に位置するチベット高原とヒマラヤ山脈は、その地形の効果により、アジアモンスーンを世界でも類を見ない強い季節風と雨季をもたらしている。東アジアでは、チベット高原の北側に吹く乾いた空気とのあいだに梅雨前線を形成して雨をもたらす。
冬は、チベット高原が北極地域からシベリアで形成される寒気団を堰き止める役割を果たすため、シベリアからの寒気は、東アジアの日本列島に吹き付け、さらに南下して、東南アジアからインド亜大陸の広い地域に乾季をもたらす。しかし、日本列島では、日本海を北上する対馬暖流のために、冷たく乾いたシベリアからの北西季節風は、水蒸気をもらって湿潤で不安定な大気へと変質し、雪雲を発達させて日本海側に大量の雪を降らせるいっぽう、太平洋側は、山を越えて空っ風となるという、極めて対照的な気候をもたらしている(安成、2018)。

照葉樹林文化とブナ林文化-日本列島の風土の二つの基層
 夏には西南日本を中心に蒸し暑さと雨をもたらし、冬には東北日本を中心に寒さと雪をもたらすアジアモンスーンは、日本列島の植生(森林)分布を決めている。それが常緑広葉樹を中心とする照葉樹林(暖温帯林)であり、ブナ・ナラなどの落葉広葉樹に代表される冷温帯林である。照葉樹林は、ヒマラヤの麓から中国南部に拡がる湿潤亜熱帯のモンスーン気候帯に分布し、ブナ林は、冬の積雪の多いところに分布しており、冷涼な気候だけでなく冬季の積雪が十分な生育には必要とされている。
照葉樹林帯では、山地では焼畑農業がおこなわれ、平地では水田稲作が拡大した地域とも重なり、茶の栽培やウルシの利用なども含めた照葉樹林文化といわれる自然と文化の複合が形成された(上山編、1969)。山地では焼畑農業がおこなわれ、平地では水田稲作が拡大した地域とも重なっている。一方、氷期が終わった(完新世といわれる)1万年以降に、列島に大陸から移動して定住した縄文人はまず東北地方から中部地方のブナ・ナラ林帯に住みつき、狩猟や漁労と共に、クリやクルミ、トチなどの木の実の採集と、後期には、稗やアワを中心とする畑田の開墾をしつつ、縄文文化を拡げていった(市川、1987)。5~6千年前の気候温暖期には、日本列島の人口は、中部から関東および東北地方が西南日本よりはるかに多かったと推定されている(Koyama, 1978)。
弥生文化は、完新世の温暖な気候の下で、南西日本での水田稲作の発展とともに列島を北上するが、縄文時代から弥生時代の気候の寒冷化などで、これらふたつの自然・文化複合の地域分布は行きつ戻りつしつつ、あるいは中部日本で混ざり合い、古代日本人の風土を形成していくことになる。
 水田稲作が西南日本から広がっていくと、収量のはるかに多い稲作が、収量の小さい畑ビエなどを圧迫していくことになり、弥生時代以降、西日本の人口が急激に増加していくことになる。やがて山城盆地を中心に、奈良・平安の都が築かれる頃には、ブナ・ナラ林文化は、東北・中部地方に限られた文化となっていった。

季語の起源と歴史
 『古今集』などでみられる和歌に始まったとされる「季語」は、山城盆地に住む王朝貴族が平安以来約400年間の詩歌の歴史の中で培ってきた自然への感性のあり方から「本意」として示されてきた(宮坂、2009)。俳諧連歌から発句の季語は、その後、江戸時代の京・大坂・江戸などでの武家・町人文化の中でさらに広大な裾野をもつ「季語のピラミッド」を形成してきた。その頂点には、「花」「ほととぎす」「月」「紅葉」「雪」 などである。ただ、いずれも、(「月」を除いては)、山城盆地周辺の照葉樹林を中心といた景観にもとづいており、「雪」にしても、盆地周辺での少ない雪の美であり、決して日本海側の大雪ではなかった。シラネ・ハルオ氏によると、その結果、近代になると、季節をめぐる連想、調和、優雅さに重きを置く、和歌を基盤とする世界観だけが「日本人」の唯一の自然観とみなされ、自然環境を再創造しようとしたその他の多彩な視点は見逃されてしまった、と指摘する(シラネ、2001)。
 近世の俳句を確立した松尾芭蕉は、このような都あるいは町を中心にした自然観に飽き足らず、「日々旅にして、旅を栖とす。」として旅を愛した。芭蕉にとって旅が意味したのは、まさに、新たな領域と言語を探求すべく不断に努力すること、そして詩的・文化的記憶の媒介者である自然や季節、風景に対するあらたな視点を常に探し求めることであった。

芭蕉は「おくのほそ道」で何を感じたのか
 では芭蕉は「おくのほそ道」の旅では何を求めていたのか。さまざまな論考があるが、ここは、たとえば長谷川櫂氏の「芭蕉の風雅」(2015)を参照されたい。ただ、長谷川氏も指摘しているように、松島から平泉の旅で、芭蕉には、西行的な中世の「歌枕」を追う姿勢は消え、東北の荒々しい自然と文化そのものを感じ取る姿勢へのかなり大きな変化が見られた。 平泉で訪れた中尊寺は奥州藤原氏三代の栄華の史跡のなごりのあるところで、三代の遺体がミイラとして残されている。実は、これらの棺の中から、数多くの穀物が見つかっており、特にヒエが最も多かった。支配階級であったかれら自らがヒエを主食とした「ブナ帯文化」での生き方をしていることがわかっている。
「五月雨の降りのこしてや光堂」と、ここで詠んだが、芭蕉がそのことを感じたかどうかは、もちろんわからない。 ただ、「夏草や兵どもが夢の跡」は、松島まで追い求めてきた「風雅」の気風を転換させた句ともいえる。(宮坂静生、2009)。
これ以降、日本海側に続く「おくのほそ道」の旅には、西日本の照葉樹林文化にはない、もうひとつの日本の風土の基層である「ブナ帯文化」の世界を、芭蕉は感じとっていたのではないだろうか。

参考文献:
安成哲三「地球気候学」(2018)東京大学出版会 208頁
上山春平編「照葉樹林文化-日本文化の深層」(1969) 中公新書 208頁
市川健夫「ブナ帯と日本人」(1987) 講談社現代新書 204頁
宮坂静生「季語の誕生」(2009) 岩波新書 208頁 
萩原恭男校注「芭蕉 おくのほそ道」(1979) 岩波文庫 290頁
ハルオ・シラネ「芭蕉の風景 文化の記憶」(2001) 角川書店 214頁
長谷川 櫂「芭蕉の風雅」(2015) 筑摩書房 237頁

句会報告   選者=長谷川櫂、安成哲三
◆ 長谷川櫂 選
【特選】
大寒や遥かに響く星のこゑ     ももたなおよ
春田打つアジアの米を継ぐひとり  西川遊歩
大寒の夜を香らせて大吟醸     北側松太
冬帽子山に生まれて山に死す    趙栄順
等圧線崩れ崩れて春そこに     葛西美津子
【入選】
ものの芽や雨の匂ひの吉野ヶ里   川辺酸模
春遠からじあんぱんをはんぶんこ  葛西美津子
子となりて転げてみたし春の雪   上田雅子
寒の餅丸むや夫と競ひつつ     宮本みさ子
幻の卑弥呼の国か黄砂降る     川辺酸模
腰強きアジアの風や麦を踏む    葛西美津子
とくとくと紅の水冬木の芽     飛岡光枝
煮凝やジュラ期の何ぞ沈むやも   吉安友子
つちふるやアジア大陸一跨ぎ    川辺酸模
重なりて水に沈みぬ寒の餅     宮本みさ子
雪解風北極星が濡れてゐる     趙栄順
色の無き庭の片隅冬薔薇      手塚清子
ばらばらと白き霰や夢の中     上松美智子
モンスーン鶯笛を鳴らしけり    村松二本
衛星ひまはり春月をよぎりけり   葛西美津子
色の無い夢を見るのか寒鴉     湯川晶月
打ち寄せる波より白き白魚かな   上田忠雄
荒東風や船底叩く波の音      川辺酸模
大寒の渚を濡れぬやうにゆく    宮本みさ子
春近しすぐに汚るるガラス窓    金澤道子
校正の赤ペン起こす寒気かな    西川遊歩
甘噛みの猫と暮らすや毛糸玉    遠藤みや子
米を撒く老人来たり寒雀      田中益美
春近し波すれすれを鳥の群     金澤道子

◆ 安成哲三 選
【特選】
春田打つアジアの米を継ぐひとり  西川遊歩
日向ぼこ留守居頼むと猫に言う   遠藤みや子
寒天干す蒼穹更に深めけり     吉安友子
雪重たし雪重たしと越の春     葛西美津子
春夕焼消えて重力地に戻る     中丸佳音
【入選】
赤道のひかり纏いて小鳥来る    金丸由美子
有明の海の濁りも春隣       上田忠雄
この国の湿気豊潤おぼろ月     西川遊歩
しんしんと音を閉じ込め滝凍る   吉安友子
腰強きアジアの風や麦を踏む    葛西美津子
大寒や剃り跡青き僧の列      湯川晶月
オリオンの恋しき地球青きかな   越智淳子
雪を漕ぐ深閑とした森の中     高橋慧
縁側に春待つこころ置いて来し   北側松太
初鰤の半額を買ふ夕餉かな     森川ヨシ子
荒東風や欠航告げる掲示板     川辺酸模
麦の芽に除染袋の影届く      宮本みさ子
雪の原貴婦人のごと一樹立つ    高橋慧

2021年1/30(土) Zoomできごさい+、講師は安成哲三さん

季語と歳時記 投稿日:2020年12月5日 作成者: dvx223272020年12月10日

さまざまなジャンルから講師をお迎えして季節や文化に関わるお話をお聞きする「きごさい+」。
今回の講師は、総合地球環境学研究所 所長の安成哲三さん。

講演の後、句会もあります。(選者:安成哲三、長谷川櫂)
コロナ禍の状況を踏まえ、Zoomを使ったオンライン講演&句会となります。
Zoomは初めてという方も、パソコン、スマートフォン、タブレットを使用されていれば、比較的簡単に視聴できます。ただし事前に参加申し込みが必要です。詳細は下記の<申込み案内>をご覧ください。

演 題 : 俳句とアジアモンスーン気候、そして日本の風土

講 師:  安成 哲三(やすなり てつぞう)

<講師のひと言>
俳句にはなぜ季語が必要なのか。俳句に興味を持ちだしてから、私はこの問題を常に考えてきた。世界で最も短い詩といわれる俳句に、季語を必ず入れないといけないということの意味を、アジアモンスーンの気象学・気候学的研究を進めてきた者の視点から考えてみたい。 同時に、俳句を通して、日本人は人と自然の関係、あるいは風土をどのように感じ、考えてきたのか。環境学の視点からも考えてみたい。

<講師プロフィール>
気象学・気候学・地球環境学、特にアジアモンスーンの気候と風土の研究を進めている。京都大学、筑波大学、名古屋大学を経て、現在は総合地球環境学研究所所長、名古屋大学、筑波大学名誉教授。名古屋大学では地球環境学に関わる21世紀COEプログラムおよびグローバルCOEプログラムの拠点リーダーを務めた。国際プログラムFuture Earth科学委員、諮問委員。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)にも携わっている。

日 時:2021年1月30日(土)14:00~16:15(13:45~ Zoomに入場開始)
14:00~15:15  講演 
15:15~15:30  句会:選句発表
15:30~16:15 長谷川櫂(きごさい代表)との対談、選評、質疑応答    
<申込み案内>
1. 参加申し込み受付 1/20(水)まで: ここを クリックして申込みフォームからお申込みください。自動確認メールが届きます。
2. 参加費:きごさい会員:1,000円  会員外:2,000円
振込先:ゆうちょ銀行 〇五九支店 当座 0059738 エヌピーオーホウジンキゴトサイジキノカイ
1/20(水)までにご入金をお願いします。
3.句会:当期雑詠5句  選者:安成哲三、長谷川櫂 
前日29日17時までに所定のフォームから投句、ただし句会の参加は自由です。
4.申込みと入金された方には、確認メールとは別に、句会の案内と講演会当日Zoomに入室するURLをメールでお送りします。かならずご確認ください。

〇 Zoom接続のテスト:
参加申し込みをした方でZoom接続に不安のある方は、
1/18(月)、時間は20:30~21:00に接続テストを行います。
テストご希望の方は以下のきごさいお問い合わせフォームからご連絡ください。
http://kigosai.main.jp/?page_id=28174
Zoomに慣れている方はテスト不要です。

今回はZoomを使ったオンライン講演会です。1/20までに参加申し込みをして、1/27にメール配信するZoom入室URLとご案内をご確認いただかないと、当日視聴できません。よろしくお願いいたします。

青木亮人さんが講師に、ズームでHAIKU +

季語と歳時記 投稿日:2020年9月2日 作成者: dvx223272020年11月24日

「HAIKU+」は、現在ご活躍中の俳人・俳句研究者をお迎えして、「俳句で今何が問題か」という統一テーマで俳句の未来を考える催しです。今回の講師は愛媛大学准教授で日本文学・近現代俳句研究家の青木亮人さん。

今回はコロナ禍の状況を踏まえ、Zoomを使ったオンライン講演となります。
Zoomは初めてという方も、パソコン、スマートフォン、タブレットを使用されていれば、比較的簡単に視聴できます。ただし事前に参加申し込みが必要です。詳細は下記の<申込み案内>をご覧ください。

演 題 : 私たちの「俳句」観を探る
――戦後から令和への俳句史を辿りながら――

講 師:  青木亮人 (あおき まこと)

<講師のひと言>
私たちは今、何をもって「俳句」と信じ、いかなる価値観で「俳句」を捉えているのでしょうか。
主宰や行事の選に入りたい、いい句が詠みたい。そのための句作修練と別に、私たちの「俳句」観そのものを問い直そうというのが本講演の趣旨です。まずは私たちの先祖にあたる近代俳句史をおさらいし、戦後から現在に至る俳句史の流れや価値観を多様なジャンルにまたがりながら検証することで、現在の「俳句」像の成立や特徴を考察していきましょう。

<講師プロフィール>
1974年、北海道生まれ。同志社大学文学部卒、同大学文学研究科博士後期課程修了。博士(国文学)。現在、愛媛大学准教授。専門の学術研究は明治俳諧、評論は近現代俳句全般。主な著書に『NHKカルチャーラジオ 俳句の変革者たち』(NHK出版、2017)、『近代俳句の諸相』(創風社出版、2018)、『さくっと近代俳人入門』(マルコボ.コム、2019)等。現在、「俳壇」「俳句四季」「俳句界」「100年俳句計画」「氷室」等で連載中。

日 時: 2020年11月29日(日)14:00〜16:15(13:45~ Zoomに入場開始)
14:00~15:30 講演
15:30~16:15 藤英樹(きごさい編集長)との対談、質疑応答
<申込み案内>
1. 参加申し込み受付 11/5まで: 右の”HAIKU+今何が問題か【次回のご案内】”をクリックして申込みフォームからお申込みください。自動確認メールが届きます。
2. 申込された方には、確認メールとは別に、11/10までにご案内と講演会当日Zoomに入場するアドレスをメールでお送りします。かならずご確認ください。
3. Zoom接続のテスト:参加申し込みをした方でZoom接続に不安のある方は11/16(月)と11/17(火)の両日、時間は20:30~21:00に接続テストを行います。テストご希望の方は参加申し込みフォームからお申し込みください。Zoomに慣れている方はテスト不要です。
4. 参加費:きごさい会員:1,000円  会員外:2,000円 講演会終了後12/4までにきごさいの郵便振替口座にお振込みください。口座情報は11/10にメール配信する案内に記載いたします。

今回はZoomを使ったオンライン講演会です。11/5までに参加申し込みをして、11/10にメール配信する「申込者宛ての案内」をご確認いただかないと、当日視聴できません。よろしくお願いいたします。

「今夜はご馳走」がはじまります

季語と歳時記 投稿日:2020年9月1日 作成者: dvx223272020年12月1日

右サイドのエッセイ「今月のお菓子」が終了いたしました。
引き続き、越智淳子さんの執筆による「今夜はご馳走」が始まります。舌鼓を打つような料理の数々を紹介いたします。お楽しみに。

『こども歳時記』3万部、10刷に

季語と歳時記 投稿日:2020年9月1日 作成者: dvx223272020年11月24日

『大人も読みたい こども歳時記』(長谷川櫂/監修・季語と歳時記の会/編著・発行 /小学館)の10刷が決まり、2014年3月の発売から累計3万部となりました。

「きごさい全国小中学生俳句大会」を主宰する「日本学校俳句研究会」と「季語と歳時記の会」が季語の解説にあたり、例句は子どもに読んでもらいたい名句と俳句大会の入賞句など小中学生による優れた作品を掲載しました。本書は小中学校での俳句の授業には欠かせない一冊として例年春から夏に版を重ねています。今年は春の9版に続く10刷となりました。

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今夜はご馳走 四月 鯛めし


 桜鯛とは、まさに桜の季節に体が朱くなる鯛を呼び、季語ともなる。生態的には、繁殖期特有とのことだが、この色、かなり繊細で、ストレスがかかると失せるので、漁師は、船内の大きな生け簀にすぐに納めて、朱色を保つという。鯛めしは、焼鯛をお米と一緒に炊くものから、刺身あるいは鯛そぼろをご飯にのせるものと地域によっていろいろ。流線形が魚の普通の形なら、丸みを帯びた鯛は尾頭ともに立派、味が良くて、その上、朱いとなれば、やはりめでたい魚、ありがたい海の幸だ。

ほろほろと土鍋にほぐすさくら鯛 越智淳子


  • これまでの「今夜はご馳走」  越智淳子
  • これまでの「今月のお菓子」  越智淳子
  • これまでの「今月の和菓子」 葛西美津子

きごさい歳時記へ

季節文化を発信

NPO法人「きごさい」(季語と歳時記の会)は、ネット歳時記「きごさい」を中心に季節文化を発信する仕事をしています。その活動はボランティアのみなさんの力で運営されています。賛同される方はご参加ください。

きごさいの仕事

  • ネット歳時記「きごさい歳時記」
  • 山桜100万本植樹計画
  • 「きごさい(旧歳時記学)」の発行
  • 講座+句会「きごさい+」【次回のご案内】
  • HAIKU+今何が問題か【次回のご案内】 
  • きごさい全国小中学生俳句大会【募集要項】
    • これまでの受賞句
  • 恋の俳句大賞【投句する】
    • これまでの受賞句

これからのイベント

  • 5月29日(土)きごさい+日本女性の着物の役割
  • 7月31日(土)恋の俳句大賞(2021年上半期)締切

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きごさいの本


『大人も読みたい こども歳時記』(10刷)
長谷川櫂監修 季語と歳時記の会編著
小学館
1,600+税
2014年3月刊行


『花のテラスで Ⅱ』
福島光加
花神社
2300+税
2018年4月刊行

「きごさい」第13号購読可
きごさい
1,500円
2021年3月刊行


『花のテラスで』
福島光加
花神社
1,900+税
2014年9月刊行


「第10回全国小中学生俳句大会作品集」購読可
きごさい
500円
2021年3月刊行


「大震災をよむ」購読可
長谷川櫂選 きごさい
1,000円
2011年5月刊行


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